カリフォルニアで開業したばかりの新米探偵マイクスティールに、老夫婦からホテルで焼死したはずの孫娘を探して欲しいという不可解な依頼が舞い込んだことからはじまる。スティールはこの娘を探していく過程でこの家族のある過去を知る。そしてその過去の背後に隠された大きな黒い事件へと突き当たっていくのだ。
88の全盛期、ADVも一つの黄金期を迎えていた。この頃、ハードがこれほど発達した現在にあってもその面白さが認められている「スナッチャー」や未だ完結せずPCエンジンで続編の発売が予定されるも中止となった「アンジェラス」など秀逸なADVゲームが次々と開発されていた。「バーニングポイント」はそんな作品の中でひときわ群をぬいたミステリーADVだ。不幸にしてその知名度は他の作品に比べると低いが、完成度は他の追随をゆるさない。
「スナッチャー」や「アンジェラス」は作品の出来自体は非常に優れている。しかし、これらは当時完結しなかった。すなわち開発上の理由で物語が途中で終了してしまっていたのだ。これはプレイした者にとって非常に高いフラストレーションをあたえる。一方、「バーニングポイント」の物語は完全に完結しているのだ。本作単体で完全な「バーニングポイント」の世界を紡ぎだしている。それがこのゲームを解き終えた時の達成感や感動をより大きいものにしたのだろう。
メーカー名 | エニックス |
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開発元 | エニックス |
英語表記 | BURNING POINT |
機種 | PC-8801/SR |
発売日 | 1989年 2月 |
価格 | 8,600 円 |
ジャンル | アドベンチャー |
メディア | FD 5.25" 2D ( 5 枚 ) |
閲覧数 | 30,682 回 |
人気ランク | 100 ポイント |