死神のアッシュ。
彼は、誰からもそう呼ばれていた。傭兵としてアッシュが参加する戦いは、そのほとんどが敗北で終わり、彼を除いた味方は全て命を落とすからだ。アッシュの通った道は灰しか残らない。それゆえ「灰(アッシュ)を撒く者」とも呼ばれ忌み嫌われた。
彼は、自分の呪われた運命にもがき、そして苦しむ。死神の残忍な笑いが絶えず彼を苛ます。
その末に見たものが、白く光る蝶だった。物言わぬ光り輝く蝶は、アッシュをザムハンの地へと導いた。
3歩もあるけば敵と遭遇することから「鬼のエンカウント」と異名をとる本格タイプのRPG。
タロットカード風のキャラクターシンボルや暗くシリアスなストーリーがゲームを盛り上げる。
ゲームシステムついては魔法や剣技などの習得が独特で通常のレベルとは別に技能レベルが存在する。
この技能レベルは特に呪文系の習得が厄介。戦闘時のみ経験が得られキャンプ時などは経験が得られない。故に何も考えずにただ戦うだけでは高レベルになっても強力な呪文が使えないなんて事に……。新しい技の習得も技能レベルが上がっただけでは覚えることが出来ない。条件を満たしたキャラクターが技を使えるようになるには次の通常レベルのアップまで待たなければならない。
エンカウントの高さは経験値稼ぎが目的でなければ頭痛の種でしかない。オートマッピング機能が無い本作でのマッピングは困難を極める。また、薬がいくらあっても足りない。だが、休憩することで僅かずつ回復するので心持ち負担が軽いかもしれない……。あらかじめ使うことで探索の行き来を短縮できる「糸巻き」というアイテムは多分エンカウントの高さが原因で用意されたのだと思う。
玄人嗜好のゲームなので手軽にやりたい人向けのゲームとは言えないが、根強いファンが存在する。裏シナリオがあることも大きな魅力だ。
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メーカー名 | 日本ファルコム |
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開発元 | 日本ファルコム |
英語表記 | DINOSAUR |
機種 | PC-8801/SR |
発売日 | 1990年 12月 21日 |
価格 | 8,700 円 |
ジャンル | ロールプレイング |
メディア | FD 5.25" 2D ( 7 枚 ) |
閲覧数 | 24,284 回 |
人気ランク | 125 ポイント |