広大かつ変化に富んだ特殊な地形を持つウェービス国。
人間とモンスターが共存する平和で美しいこの国の蒼い空に暗雲が立ち込める。
怪物は自らをバドゥーと名乗り、その強大な力で村々を壊滅させ、人々は怯え国は滅亡へと追い詰められていった。しかし、戦神デュエルの戦果によって、魂と肉体に引き裂かれ、魂は北の果ての「永久氷壁」へ、肉体は「王家の聖域」へ封じ込められたのだった。こうして悪夢から開放され再び平和を得たのである。
ところが250年もの月日が過ぎ去ったある日、永久氷壁の封印が何者かによって解かれてしまいウェービスは危機に瀕する。
しかし、デュエルは人間の女性と恋に落ち、神としての永遠の命と引き替えに人間として人生を貫き、その生涯を既に閉じている。今となってはその末裔のみが救世主たりえるのだ。
その救世主は誰なのか何処にいるのか。
国王はこの異常事態に救世主を探せと布令を発し、打倒バドゥーを命じるべく救世主の下へ妖精ピクシーを使いに出すのだった。
日本ファルコムの「イース」に影響された数ある作品のひとつだが、それを越えようとする意気込みを感じた野心作。
この作品の大きな特徴は「VRシステム」と銘うった疑似立体表現技術。高低差と重ね合わせの奥行きを実現し、ゲーム世界を一気に「リアル」な物へと変えた。
今ではわりと当たり前の表現法だが2DのRPGでこれをやったのは本作が初めてではないだろうか。
これによりキャラクタ演技の幅も広がりをみせたが「イース」やT&Eソフトの「ハイドライド」と同様の体当たり攻撃も踏襲した為、アクション性の進歩向上は逆に止まってしまう。
当時としても、この戦闘システムは既に過去の遺物に近かったのだ。
しかし、何かと「イース」の物まねと言われ続け払拭できなかったが本作のストーリーは「ハイドライド」に近い印象を受け、「ハイドライド」→「イース」→「サーク」とアクションRPGの正統な系譜の受け継ぎを感じずにはいられないのである。
※VRシステムの「VR」は「Visual Representation」の略語。
[ 2 ] [ 4 ] [ 6 ] [ 8 ] | プレイヤの移動。 |
[ SPACE ] | 攻撃状態 or メニューの決定。 |
[ RET ] | アイテム&魔法を使用する。 |
[ F1 ] | ロード画面を開く。 |
[ F2 ] | 装備画面を開く。 |
[ F3 ] | アイテム画面を開く。 |
[ F4 ] | ステータス画面を開く。 |
[ F5 ] | セーブ画面を開く。 |
[ HELP ] | システム画面を開く。 |
[ ESC ] | ゲームの一時停止。 |
メーカー名 | マイクロキャビン |
---|---|
開発元 | マイクロキャビン |
英語表記 | Xak -The Art of Visual Stage- |
機種 | PC-8801/SR |
発売日 | 1989年 5月 23日 |
価格 | 8,800 円 |
ジャンル | ロールプレイング アクション |
メディア | FD 5.25" 2D ( 4 枚 ) |
閲覧数 | 55,572 回 |
人気ランク | 140 ポイント |